「唯一」は、
あとから足せない言葉です。
味も、価格も、パッケージも、あとから変えられます。 けれど「その郡でただ一軒」という事実だけは、努力でつくれるものではありません。 いまの一覧では、この一行が商品説明の中に入っています。
昭和26年から、この場所で。なくなれば、この郡から味噌と醤油の蔵が消えるということでもあります。
「刺身に甘い醤油」を、
知らない人がいます。
看板商品の名前は「濃口醤油(さしみ甘口)」。 九州の食卓では当たり前ですが、それ以外の地域から見ると、刺身に甘い醤油という発想自体がありません。 説明がないと「甘口=薄い」と誤解されることもあります。全国に売るなら、ここが最初の関門です。
塩気で、
魚を締める。
きりっとした塩味で、脂の乗った魚を引き締める方向です。関東で「醤油」といえばこちらを指します。
甘みで、
魚を包む。
とろりとした甘みが、白身や刺身の淡さに寄り添います。九州で長く食べられてきた形で、麻生醤油醸造場の看板もここにあります。
※ 地域ごとの醤油の傾向についての説明は一般的なもので、お店の表記ではありません。
「室蓋麹仕込」も、
説明が要ります。

機械でつくれる工程を、
手で残しています。
麹づくりには、大きな機械でまとめて行う方法があります。 室蓋(むろぶた)は、浅い木の蓋に少しずつ広げて温度を見ながら育てる、手のかかるほうのやり方です。
仕込む器も、ステンレスではなく木桶・木樽。効率で言えば負けている選択を、代々続けているということです。 ここが伝われば、価格の見え方が変わります。
※ 室蓋についての補足はこのページで加えた一般的な説明です。工程の詳細はお店にご確認ください。
醤油の棚と、
発酵の棚。
いまの一覧では、1L 750円の醤油と、蔵元の五源醤油、そして味噌や甘酒が同じ列に並んでいます。 毎日つかうものと、蔵の一本と、発酵の商品。買う理由が違うので分けました。
醤油
切らさないほうの棚です。1.8Lがあるのは、日常に置かれている証拠です。
五源醤油だけ、1Lで1,450円。ほかの倍近い値がついています。ここは「蔵元」と名前に入っている一本なので、日常の醤油とは別の位置にあるはずです。
味噌・甘酒
同じ蔵の麹から生まれるものです。醤油とは使う場面が違います。
「九州の発酵力」というシリーズ名がついています。醤油と味噌と甘酒が同じ蔵から出ていることを、この名前がすでに言っています。
価格・在庫はオンラインショップの表示が最新です。
ご購入はオンラインショップから。まずは1L 750円の「さしみ甘口」で、九州の甘さを試せます。
